Love Love Love

□ふたりの今が過去になる前に
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「スモーカーさんに、もし勝負で負けたら“一生付いて行く”って、」
ね、そうですよね?
だから、スモーカーさんは上層部に直後、掛け有って書類を予め取ってななし准将の移動許可証を―…っ!?

 と、タシギが人差し指立てて力説している途中で言葉が止まる。ななしがピタリと話さなくなったタシギをジッと、見詰めていると、固まってダラダラと冷汗を流す姿。
 そんな、彼女の視線の先を辿ればスモーカーの鬼の様な形相が…。

「……タシギぃ、このトロ女ァ逸れ以上口にすれば、、、解るな?」
覚悟しておけ…

 と、ギロリとタシギを睨み、視線で射(い)殺す。


ふたりの今が過去になる前に


「………、スモーカー。」
「…チッ、…んだよ、」
「それなら、ナンで最初からそうと云わなかったの?」
「…めんどくせぇ事、この上ないだろうが。」

 彼がそっぽを向き、葉巻をふかふわりと。ななしはしっかりと見た。スモーカーの耳たぶがほんのりと朱く色付いていたのを。ななしは、タシギと顔を見合わせてはクスリと小さく笑った。


THANKS!Love!さま








“おれとトランプゲームで、テメェが『勝』てば、この欲しかっていた七尺十手はテメェにくれて遣る。が、その逆は之から、おれと一緒になれ”
「凄い殺し文句だこと…」

 ななしは、ぽつりと吐露した。目の前のタシギが、「ななしさん、今、何か言いましたか?」と首を傾げて聞くが

「…ん、ナンでも?ね、スモーカー」
「…知るか、!」


 これから、一歩ずつ、きみと歩む。
 この先、何が起こっても、


…ずっと、ずっと一緒だよ、


 視線を窓に遣れば、透ける様な晴天の霹靂。思わず目を細めた。
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