からくり。sideB

□ 絡繰りの[記録]────『記憶』? 
1ページ/1ページ

 





「兄上を帰せ!」



 そう叫んだ少年がいた。



“兄上”。そう慕っていた腹違いの年上の兄弟。腹違いだから、血は繋がっているだろう。

 ただし、彼は正室の。彼の『兄上』は妾腹の。



 けれど出来が良い兄を、彼は慕っていた。



 誰より。



 そうだから。



 彼は過ちを犯したのか。






 僕の甥よ。






 現王よ。





 
 【→It continues to 【4:魔術師の『カード』】.】


 
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ