Novel2

□愛しい君の隣は
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「もう今年もおわりか〜…。」

12月31日、大晦日。
日が暮れ、いよいよ年のおわりを実感しながら、ルーシィは風呂の中で呟いた。

「今年は色々大変だったわね」
「プーッ!!」

一緒に風呂に入っている子犬座のプルーが賛同の声をあげる。確かに色々大変だったが、それ以上に充実していた。



「そうだ!ギルドで忘年会はしたけど、家に誰か呼んでパーティーでもしようっと」

風呂場から出てタオルを巻き、髪を拭きながらルーシィはそう呟いた。














「呼ばなくても来てるぞ!!」
「あい!!」
「よ、ルーシィ」
「ここがルーシィさんち……」
「ルーシィ、風呂あがりか」
「ギヒヒ、美味そうな鉄だぜ」
「ちょっとガジル!!あ、ルーちゃんお邪魔してます」
「ルーシィさんち綺麗ですね!!」
「ま、いいんじゃない?」



















「こ……」











勢揃いしている面々に、













「ここあたしの家〜〜〜〜〜!!」












目一杯叫んだルーシィだった。














「な、なんでここにいるのかしら!?ナツの手引よね!?」
「別にいーじゃねーか、ルーシィだってパーティしてーんだろ?」
「あい」
「それとこれとは話が違ーう!!」


速攻で着替えたあと、主犯格決定のナツを尋問する。


「ナツさんは案内してくれただけですよ」
「そうだぜ〜」
「その案内がいけないの!!不法侵入よ、女の子の部屋に!?」
「ルーシィは強いから大丈夫だ」
「ありがとうエルザ……じゃなくてあたしお風呂だったんですけど」
「おめーなんか誰も狙わねーよ」
「こらガジル!!」
「ありがとレビィ……できれば入ってくるときも止めて欲しかったわ」
「ダメなんですか、ルーシィさん……」
「誰もダメとは言ってないでしょーが!!………あ」
「いいんだな!?」
「あい、ナツ目がキラキラだよ」「……ま、いいわ」
「「「「やった〜!!」」」」


ルーシィが渋々承知すると、ナツたちは歓声をあげ、パーティの準備をしはじめた。



「用意周到ね」
「あい、場所提供のルーシィ以外でワリカンだよ」
「へえ、場所提供はあたしって決まってたのね……」
「だって皆でやりてーじゃん!!だったら広いとこがいいしな」

ため息をつくルーシィにナツはそう言った。

「……それもそうね」
「よし、それでは第二回忘年会はじめるぞ!!乾杯!!」
エルザの音頭に、


「「「「「かんぱーい!!」」」」」


皆グラスをたかだかとあげた。






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