series
□もし長編夢主が学校の先輩だったら。
1ページ/3ページ
Q.もし長編夢主が黄瀬の先輩だったら?
※海常捏造注意
「響夜先輩っ!」
桜舞う4月。
高3になった響夜先輩と、高2になった俺。
響夜先輩と俺はたまたま高3と高2の境目の教室どうしになった。
それが嬉しくて、教室に入る直前の響夜先輩の名をつい廊下で叫んでしまった。
やってしまった、と内心思いながら足をとめてこちらを振り向いてくれた響夜先輩の前に立つ。
「涼太、どうしたの?」
「俺、新しいクラス響夜先輩の隣の教室なんスよ!」
そう言うと、響夜先輩は口角を少しあげて俺の頭を撫でた。
響夜先輩は俺より背が低いから、自然と背伸びをして頭を撫でてくれる。
それが可愛くて、俺はただでさえ緩んでいた顔を更に緩ませた。
近くにいた俺と響夜先輩のファンは俺たちの行動にきゃあきゃあと騒いでいた。
まわりは少しうるさいけど、響夜先輩といれることが嬉しくて、しばらくそのまま撫でられていたのだが。
「響夜ー」
.