白昼夢シリーズ

□願望夢7
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リクオに泣いてすがって抱いてもらってもう一週間がたつ。

リクオは一度も俺を訪ねてはくれない。

めんどくさくなったのか、それとも後始末の為の出入りで忙しいのか。

どっちにしろ俺のせいだ。

俺が白夜の言いなりのまま身体を使い勧誘した妖怪達はほとんどがろくでもないやつらばかりだった。

組の役にたちそうな奴等だったら手間なかったんだろうが、ほとんどが力だけで信念も忠義心もないような奴等でリクオに刀を向ける奴もいて・・・。

いくら白夜の言いなりになっていたとは言え少しは厳選できなかったのかと過去の自分に嫌気がさす。

リクオに迷惑しかかけず、散々兄貴ぶった癖に役立たずで・・・。

本当に情けない。

それなのにリクオはまだ俺を義兄弟だと言う。

せめて只の下僕扱いしてくれればいいのに、俺を大事だと言う。

俺はそんな大層な奴じゃねぇのに。

あいつがそんな態度だからつい思ってしまう。

俺があいつの特別になれるんじゃねぇかと・・・。

傍にいていいんだと・・・。

でもそれを信じきるにはリクオは遠すぎる。

見上げる同じ夜空の下にいるのかも不安になるほど。

「リクオ・・・。」

「なんだ?」

想いのまま紡いだ名前に返事が帰ってきて俺の心臓が止まった気がした。

恐る恐る声の方を振り向けば当たり前のように廊下に佇む美麗、絵画かと思えるその姿。

「リクオ・・・?」

「おう、一週間ぶりだな。調子はどうだ?」

酒瓶を掴み笑うその姿に思わず目が釘付けになる。

「なんだよ、反応薄いな。会いたくなかったのか?」
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