未来編

□屋鳥之愛 裏
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翠がかえって1週間副作用も大分落ち着いた。

血の契約のおかげかやたら身体が軽い。

それは鴆くんも同じみたいで、走ったり激しく動いたりしてる。

「今なら持久走いけそうだぜ?」

楽しそうに言う鴆くんに苦笑する。

今日も朝から体操したり、無駄に薬鴆堂と本家の間を移動したりしてた。

「持久走ってマラソン大会にでも参加するつもりかよ?」

「マラソン大会か!いいな!今なら結構いい線までいくと思うぜ!」

浮かれた様子で笑う鴆くんに笑い、盃にお酒をつぐ。

「リクオはどうだ?変化あったか?」

「確かに身体軽くなったがそれより酒に強くなった気がするな。」

気づいてみれば空になったお酒の瓶の本数がいつもより多い。

もとから強いのはわかっているが、これは異常だ。

お酒の美味しさは増し、虚量範囲も増えた。

飲んでも飲んでもまだ飲める気がする。

「龍は酒好きだって言うからな。」

そう言われて龍神への御供えものによくお酒があったことを思い出す。

うわばみと言う言葉も同時に思いだし苦笑する。

強くなりすぎだ。

これならぬらりひょんの祖父にも勝てる。

と言うより多分いまなら、屋敷の酒蔵を1人で空にできる。

「翠に文句言った方がいいかもしれねぇな。」

ははっと笑い、空になった酒瓶を横にどける。

「そうや、てめぇ鴆毒はどうなったんだ?」

血の契約のせいで消えてしまったのかと思い尋ねると笑い返された。

「ちゃんと残ってるぜ?ただ進行止まったおかげで若干弱まったけどな。でもまだ戦闘には使えると思うぜ?」

心配いらないと笑う鴆くんに笑い返す。
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