花籠シリーズ

□花籠六輪
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当たり前だが仕事の間は余計な干渉はされない。

俺の仕事は命かかってんだから当たり前だ。

本家に住み込みとなり、診察の場を本家にした。

必要な薬は薬鴆堂からもらう。

やりにくいことは否定できねぇが、まあしかたねぇ。

リクオの決定には逆らえねぇんだから。

と言うことで俺は仕事の時間が一番落ち着ける。

それさえ気にしないやつがいなければだが。

「鴆さまはどう思います?リクオさまは紅茶派かコーヒー派か?」

「リクオは酒派だ。日本酒ならあっという間に飲み干す。」

休憩時間に寄ってくるのは年若い牡丹嬢だ。

リクオについて情報を得ようと俺に馴れ馴れしく尋ねてくる。

「お酒ならお酌が必要ですよね!私立候補します!」

「そうだな、ほっとくと手酌で飲むから酌はいるな。」

自分と飲むときは必ず酌をすることにしているが、そうするとリクオは俺の盃についでくれる。

結局つぎ合いになるのだからいっそのことお酌がべつにいたほうがいいだろう。

俺みてな野郎と二人きりよりリクオもその方が楽しめる。

「やった!なら今度鴆さまからリクオさまに伝えてください!」
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