白昼夢シリーズ

□悪夢3
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「なんだお前また来たのか。」

呆れたような反応を返され、苦笑する。

「なんかこの屋敷気に入ちゃって・・・。」

(まさか鴆くんにこんな反応されるなんてね。)

嫌っている様子はないが、どこかめんどくさそうな対応は初めてだ。

たかが人間のガキに警戒する必要はないと思っているのだろう、油断しているわけではないかどちらかと言うと放置に近い。

ほっとくって感じだ。

(僕がくるとあんなに喜んでくれたのに・・・。)

いまになってわかる鴆くんがわりとあっさりしていると、僕に対してはいつも熱い感情をぶつけていたのにそれは僕だけだったんだ。

差別と言うのは語弊があるかも知れないが、鴆くんははっきり区別していたんだ。

僕と僕以外を・・・。

組の仲間に対しては気さくな様子を見せるが、それ以外いわゆる部外者にたいしては警戒心を忘れない。

ましてやここは鴆くんの屋敷じゃなく本家だ。

本家に何かあってはと警戒心は強くなる。

まあ人間の僕のことはあまり警戒してないけど、反応は少し冷たい。

深く関わる気がなさそうな反応に傷つく胸を隠す。

「変なやつだな。気をつけねぇと食われるぜ。」

「食われる?・・・ってなにに?」
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