白昼夢シリーズ

□悪夢7 裏
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「くれぐれもお気をつけて。」

「うん、わかってる。薬鴆堂を頼んだよ。」

「大丈夫だ。俺たちがついてるからな。いくぞリクオ!」


酒蔵から持ち出した酒を抱えて薬鴆堂に帰りつくと使いを出した遠野の仲間達が僕を出迎えてくれた。

僕の手紙を見てすぐ駆けつけてくれたらしい。

僕の説明を聞いて雨造が一枚の巻物を広げた。

そこに載っていたのは・・・。

人の記憶を操り感情さえも操るという大妖怪・・・白夜だった。

白夜はその力で多くの妖怪を虜にし時に力を奪った。

奪われた力は白夜のもつガラス玉に封じ込められる。

奪われた力を取り戻すにはそのガラス玉を壊すしかない。

そのことがわかった僕達は夜に本家に忍び込むことにした。

夜の方が忍び込む危険は増すが、遠野の仲間達が忍び込むには夜しかないからだ。

昼間の本家は確かに皆寝ていて手薄に見えるが、妖気が弱いほど逆に外部からの妖気には敏感になる。

人間の僕ならばれないけど遠野の仲間達は間違いなくばれる。

しかし夜なら多くの妖気に混ざってわかりにくくなる。

遠野の仲間と忍び込むなら夜しかない。
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