王者とおバカの日常

□魔王様と僕
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棗『あ…』


後ろに立っていたのは
メリーさんでも何でもなくて


凄く綺麗な人だった
だけど…


棗『泣いてるの?』


?「俺が?
そんなわけないじゃないか」



泣いてはいない
でも…


棗『心が悲しいって、つらいって言ってるよ?』


するとメリーさん(仮)が
少しだけ悲しい顔をして
僕の頭を撫でた



?「俺は精市、君の名前を教えて?」


棗『僕は棗、紗佳棗だよ』


精市は少し考えながら


精「リン、そう呼んでも良い?」


棗『リン?何で?』


精「だって君って猫みたい
それに、紗佳の紗=鈴
それで鈴の音はリン、ね」


棗『せーちは面白い考え方をするね♪
僕、少し気に入っちゃった!!』
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