□Shocking Pink! 【高また/3Z/ややギャグ】
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「それはつまり

フられたってことダロ」






それでなくても傷心気味だっていうのに、

酢昆布チャイナ娘は
デリカシーの欠片もない発言。




「違うッス!

晋助先輩はあたしからだって気付かなかっただけで…」

「アイツ、
また子が思ってるほど鈍感じゃないネ」




「…。」






確かに。

晋助先輩は勘がものすごく鋭い。










…と思う。


実際のところ、
あたしは先輩のことをよく知らないのだけど。




でも、
いつも何かに嗅覚を働かせているような

そんな雰囲気がある。






「まして、真っピンクの箱なんていう
気持ち悪い物入れてくるのは
気持ち悪いまた子しかいないアル。


そんなのきっと私でも気付くアルよ」

「気持ち悪いゆうな!!!」


「ホントの事なんだから仕方ないネ」



「じゃー言わせてもらうけど

アンタの酢昆布クチャクチャのほうが

気持ち悪いッスから!!!!」

「やかましいんだヨ!!

言葉には気をつけろヨ小娘ェェェ!」



「そういう自分も小娘ッスから!!!」










「うっせーな…相変わらず」






その時、

廊下を通りかかった晋助先輩が
顔をしかめて見てたことなんて、

あたしは気付きもしなかった。
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