日常*爛漫

□春爛漫
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ある春の日


僕は午前中の修業が終わったので、休憩がてら道を散歩していた



午後の陽気に包まれ

ふと空を見上げると

桜の木が満開で 花びらがひらひらと舞っている



(綺麗ですね…)






僕は桜が大好きだ


綺麗で

優しくて

暖かくて


見ているだけで心が穏やかになる





そして

そんな桜は凛としていて

どんな花よりも強くて

存在感のある花だと思う




…僕の中ではそう思う








目線を前に戻すと
数メートル先に人が立っていた


桃色の髪を風になびかせ
桜の木を見上げていた


僕は彼女に走り寄って あいさつをする





「綺麗です」

「はい 本当に綺麗な桜ですよね」



綺麗で 優しくて 暖かい
そんな笑顔で答える彼女









それはそんな


春爛漫の日の出来事。












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