Slowly Days

□幼稚園の人気者!
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「にいいいちゃあああん!!!」

「っう、おぉ!?」



突然きた衝撃に、赤也は目を丸くした。



しかし、その衝撃の原因を見た瞬間に、ぱぁっと顔に笑みが広がる。




「良太じゃん!!やっぱお前、ここの幼稚園だったんだなーっ」

「うん!にいちゃん、なんでここにいんの?にゅーえんすんの!?」



期待の込められた目でそう問う良太に、周りは思わず吹き出した。




「っくく、……いいんじゃなか?入園しても」

「ぎゃははは!!赤也、幼稚園からやり直し!?」

「ちょ、うっさいッスよ!!」




腹を抱えて笑い転げる先輩たちに、赤也は赤面しながらふくれっ面になった。



その様子を見ていた杉田姉妹も、思わず笑ってしまうほど微笑ましい光景だった。





やがて、穂の隣で彼らを見ていた深雪が、唐突に「よし!」と腰に手を当てて言った。




「アンタ達、穂の友達ってことでいいんだよね?子どもたちに知り合いもいるみたいだし、せっかくだからちょっと手伝わない?」

「え?」




深雪の提案に、みんながきょとんとした顔をした。


穂だけがにこにことして、呑気に『楽しそうだね〜』と言っている。




「ほら、こっち来て荷物置いて!エプロンは貸すから、今度洗って持ってきてね!」



そう言って深雪はみんなを手招きし、園の中へと連れて行った。




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