溢れるほどの、愛を貴方に

□溢れるほどの、愛を貴方に
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「う゛ぉぉぉい!凄いじゃねぇかぁ!!
さすがは刀小僧の姉だなぁ!!」


なびく銀髪。鋭い灰の瞳。
幽かな、だけど鋭い殺気。
引き締まった体。


そうか、この人が――
武の言ってた――


そうして私は走り出す。
名前を知らない銀髪さんに。

銀髪さんは何故か腕を広げて待っている。

あぁ、そうか。
普通の女子ならここで急に力が抜けたりして、
か弱く男に倒れこんだり、
こんな風に走って抱きつくものだろう。

       ・・・・・・
だが、生憎私は普通じゃない。


だから私は腕を広げて待つ銀髪に――



飛び膝蹴りをくらわせた。

「う゛ぉっ!?」

倒れる男に向かって叫ぶ。

『なんでもっと早く来なかったぁぁぁ!!!』



これが銀髪、否、スペルビと私の出会い。
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