小説

□彼とかぜっぴき
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風邪を引きました。原因はバーナビーさん(理由は割愛しますが)なのですが、バーナビーに責任を取れって言ってもひどいことになりそうなのであえて黙ってます。なのにバーナビーさんが家に来ました。それは何故ですか?

「大丈夫ですか?斉藤さんから聞いてびっくりしましたよ。熱はどうですか?食欲は?添い寝したほうがいいですか??」

斉藤さんですか―。
ていうか添い寝は必要ありません。風邪で喉をやられているせいで、つっこめないのが悔やまれる。

「嗚呼可哀相に…。代われるなら僕が代わってあげたい」

ヒーローが病欠とかまずいでしょう。とりあえず薬のんで寝とけば治るから放っといてほしい。

「何か欲しいものはありますか?」

首を横に降る。

「ちなみに僕は貴女が欲しいです!その赤らんだ頬とか、息遣いにムラムラします!」

どこの変態ゴリラですか?鼻血は布団につくからやめて欲しい

「…性交したら風邪は治るって本当ですかね?」

あんた馬鹿ぁ?どこぞのツンデレ少女の台詞が出てきましたよ。次の瞬間バーナビーの唇を塞がれた。やめて欲しい。わたしまで欲情してしまうから。動けないのをいいことにバーナビーはわたしの上に覆い被さると一言

「欲しいのは僕ですか?それとも―

その先は紡がれることはなかった。バーナビーの唇を塞いだからだ。わたしたちは獣の如く交わった。そして仲良く風邪を引いたのはいうまでもない。

おわり


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