小説
□彼と卵料理
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「ハーイ!タイガー&バニーの彼女を送るときは狼になっちゃう方、バーナビーです!」
「自重しろHENTAI」
「愛ゆえに、ですよ」
どや顔でバーナビーは言った。突っ込みたい、が、突っ込んだら敗けだ。そう自分に言い聞かせる
「珍しいですね、貴女が僕を自宅へ招くなんて」
「お隣のおばさんから卵いっぱい貰ったからね」
わたしだってたまにはご飯くらいご馳走するさ。例え、バーナビーの方が料理の腕が上だとしても。全っ然根に持ってないし?密かに練習したとかないからなっ念のため!
「…あのさバーナビー」
「なんですか?」
「このままだといつまで経っても料理できないし、食べれないんだけど?」
「動きを合わせるのでご心配なく」
状況を説明すると、バーナビーに後ろから抱き締められてるわけで、しかもバーナビー息が荒いのは気のせいですか?否、気のせいじゃないですね…
「シャンプーですか?甘い匂いがする…」
耳元で囁かれて不覚にもゾクリとした。それくらいバーナビーの囁きは破壊力があるのだ。
「貴女を喰べたい…」
「…っ」
思わず頷いてしまいそうになるのを必死に堪える。
「お前は…どこの盛った犬だー!」
改心の一撃。が、すっかりエロエロスイッチの入ってしまったバーナビーに止められてしまった。そして、フェードアウト…
***
「はい、オムレツです。ってどこ見てるんですかっ」
「……いや見てないし」
「まさか視姦!?」
「ちがっ!裸で料理すんな妙にエロチッ…いやだからその、要に言いたいことは服着ろ!!」
視姦てバーナビーの脳内が恐ろしいわ…。結局あのあとバーナビーに喰われたわけで、わたしはご丁寧にケチャップでうさちゃんの描かれたオムレツを噛み締めた。くそう、わたしのより美味い…。