小説

□恋
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お隣に住む彼は
とても素敵な人でした
お近づきになりたいと
日々願うのです。

すれ違う直前
あなたをロックオン
深呼吸して、
挨拶をする

「おはようございます」
「あ、ども…」

眠そうな顔に
私のハートは今にも
震えます
震えるハートを抑え
今日も出社
そして帰宅

「よう、お疲れさん」

挨拶された
私のハートはち切れそう
上擦った声の
こんばんわ

「はは…肩の力抜けよ」
「は、はい」

肩をパシパシ
叩かれた
あなたが笑ってる

「じゃあなナムコ」
「え?名前…」

知っているのは名前だけ
ミステリアスな彼
あなたの刺が
抜けないままに
明日も私は恋をする



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