小説

□片想い
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お互い結婚して
子供が出来ても
色褪せない恋がある。

学生時代
隣の席の
片想い

「虎徹くん、おはよう」
「おう、おはようさん」

席替えで隣になった
密かな自慢
私の特等席

「数学の宿題やった?」
「やったよ」
「見せてくんね?」
「もー、今回だけだよ」

あなたの笑顔
眩しくて
大好きだったの。

想いはうちに秘めたまま
それでも満足だった。

「また会おうな」
「…うん」

卒業の時
また会おう、って
言ってくれたこと
忘れない

大人になっても
変わらない
憧れにも似た、
私の恋心

想いはずっと
うちに秘めたまま―


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