小説2

□苺のケーキ
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君は苺のケーキを前にすると幸福そうな顔をする。まるでとても好きなもの(実際にケーキは大好きなのだろうが)を手に入れた子供のように。

「わ、大きな苺のケーキ」
「たまたま。見つけただけ」

僕は照れ臭くてわざと素っ気ないふりをする。君はくすりと笑う。

「ありがとうイワン」
「あ、いや…」

両手で頬を包まれたかと思ったら唇に優しいキスが降ってきた。


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