小説2

□ここだけの話
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ここだけの話―可愛い(思っているは私だけじゃないはず…)あの(男の)子に恋してます。まだ気持ちは伝えてない。

「おり…じゃないイワン!」
「ナムコさん!止めてください」

がっしりとコブラツイストを掛けるが如く…彼(想い人のイワン)に抱き付くといきなり怒られた。

「えー!」
「えー、じゃなくて何考えてるんですか?貴女はもう少し真面目に…」

くだくだと始まる説教。年下に怒られるとか、それもまた萌え…いや堪えます。心に響く!

「ちょ、なんで鼻血垂らしてるんですか!?」
「自分わかんないっす!これは鼻血じゃなくて、赤い汗っす!」
「カバですか貴女…」
「ごめん、それは嫌…」

彼の冷静な突っ込みに半ば冷静になりつつも、然り気無く腕を取る私、嫌そうな顔をしつつも手は振り切らない彼。

「なんで付いてくるんです?」
「そりゃあイワンが好きだから」
「へぇ…ってす、き?」

自然な流れで述べると、彼はカチンと固まった。ちなみに何時だって本能に忠実なのが私の自慢だ。

「お、おなごがそのように軽くす…好きなぞとっ」
「だって好き。ラァーブ」
「は、破廉恥でござる!」
「イワンは?」
「え?き、嫌いじゃない…」

思わず折紙口調になる彼に問い掛ければ嫌いじゃないとの答。嫌いじゃない→好き。私の頭の計算式は単純で、私とイワンはお付き合いすることになりましたとさ。

「ちょっと待って下さい」
「ふふ、嫌なら捕まえてごらん」

逃げる私、追うイワン。愛の追いかけっこ…数分で終わりましたが。このあと、私は3時間説教されましたとさ。


(イワンLOVE!)
(まったく貴女という人は…)


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