短編

□垣間見た漆黒
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※豪さんが若干病んでいます。
※ヒロトもとらえ方によっては病んでいるような気もします
※グロ表現は出来るだけ控えたつもりです。直接的な表現は避けています
※豪ヒロ書くの初めてでごめんなさい
※猟奇的、ではないはず。まあ捉え方による




月の光できらりと光る銀色をふりまわす。そのあとから少し遅れて、赤が飛び散った。

マナーモードにした携帯が五月蠅い。誰だと思って開いてみれば知らない番号だった。ボタンを名が押しして電源を切る。
雨合羽をそこらへんに捨てて、ナイフは……後で同じものを買うか貰うかしよう。そこらへんに投げてそのまま裏道を通って宿舎に帰る。
周りの木をつたって、鍵を開けたまんまにしていた窓から自分の部屋に入っ、


「おかえり、豪炎寺君」

なぜか、ヒロトがいた。




「どうした、ヒロト。珍しいな、こんな時間まで起きているなんて」

「ちょっと悪い夢を見ちゃってね。……俺の好きな人がね、」

……ヒロトの部屋の窓から見える景色と俺の部屋から見える景色は違う。
確か、前に一度だけ入ったとき。
あの部屋からあそこはギリギリ見えなかったか?」

「……というのは冗談で、……あれ、豪炎寺君、大丈夫? 心当たりでもあった?」

「いや、何でもない」

じゃあおやすみ、と呟いてヒロトが勝手に俺の布団に入りこむ。
ちょっと待て、と声をかけようと思ったらもうはや寝息が聞こえた。

「おやすみ、ヒロト」

額に唇を落とし、ヒロトを壁側によせて、あいた所に入る。
ヒロトは小刻みに震えている。
本当に悪夢だったのか。
悪かったな、届かないだろうけど、言っておく。

「……おやすみ」































「うん、ありがとうね」


と誰かが呟いたことは誰も知らない。

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究極に短くてごめんなさい。

奥さんごっこに提出しました

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