雪男・短い夢2

□告白
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帰宅後、パジャマに着替えた胡蝶はメールを送って雪男を部屋に誘った。
すぐにノックの音がする。


「胡蝶」


「雪男」


部屋に入ってきた雪男に、胡蝶はすぐに抱きつく。
それを受けとめるように雪男も胡蝶を抱き締めた。



「怒ってるの・・・?」


「だから、怒っていないよ」


「だって・・・今日の授業・・・
当てられてもみんなわかんない問題だったよ」


「私情を仕事に挟んだりしません」


そう言われて、胡蝶は口をつぐむ。


「そうだよね。ごめんなさい」


「・・・」


雪男の胸元に埋まる胡蝶を、雪男は肩を持って離した。


「雪男・・・?」


すぐに、胡蝶の首元に唇を寄せた。


「んっ」


少しの痛みとちゅっと音がする。


「??」


知らない胡蝶は、不思議そうに首を押さえる。


「でも、目の前で
どもりながらでも、泣きそうでも大声で堂々と告白していった彼を
男としてちょっとした・・・なんだろう・・・嫉妬というか・・・
悔しい気持ちにはなったんだ」


「・・・・」


「・・・胡蝶は僕だけのものだよ・・・
僕だって、胡蝶が好きだって大きな声で言える・・・」


ぎゅっとまた抱き寄せられる。


「私だって・・・雪男だけだよ・・・大きな声で言えるよ・・・」


「・・・・うん・・・・胡蝶にも散々、嫌な思いをさせてるのにごめんね」


「ううん・・・ちょっと・・・嬉しかった・・・・」


「・・・胡蝶・・・」



雪男は腰を落として、胡蝶を抱き上げた。
そしてそのままベッドへ向かう。



「雪男・・・」


「さっき・・・何したか、わかった・・・?」


首を振る胡蝶のパジャマのボタンを外していく。


「明るいの・・・恥ずかしい・・・」


「暗かったら、わからないから・・・」


そう言って、またボタンを外していく。

柔らかい白い乳房が顕になった。
首元には先程の印が赤い花びらのように色付いている。



「こうやって」


「んっ」


胸元に唇を寄せると、強く吸う。
ちゅっとまた音がした。


「・・・?」


「ほら・・・」


胡蝶が自分の胸元を見ると、赤い印が浮き出ている。


「・・・すごい・・・」


「僕のものっていう・・・証・・・・」


「あんっ」


次には、胸の頂きを口に含み片手では乳房を揉みしだき始める。


「あっ・・・んっ・・・私も・・・ん・・つけたいよぉ・・・・」


「・・・うん・・・・」


雪男は、すっと立ち上がり部屋の明かりを消して机の電気スタンドを灯した。
そしてシャツを脱ぎ捨てると
胡蝶の横に寝転ぶ。


「いいよ」


「吸うの・・・?」


「うん」


おずおずと雪男の胸元に唇を寄せると、口付けてそっと吸い込んだ。


「ぷはっ」


ぼんやりとオレンジ色の光のなかで、雪男
の胸元に
同じ赤い印・・・。


「・・・・えへ・・・・私のもの・・・・」


「そうだよ」


雪男は胡蝶を抱き寄せながら、パジャマの上着を剥ぎ取ってしまい
身体を撫でながら
パジャマの下も下着もすぐに脱がしてしまった。

そのまま覆い被さりながら、胸元に顔を埋めていく。


「あっ・・・んんっ・・・あぁっ・・・」


乳房を弄られているだけで、どんどん潤っていくのが自分でも分かる。
雪男の柔らかい髪が、首筋をなぞることすら快感を覚えてしまう。


乳房や、お腹でも雪男はまた強く吸っているのがわかった。


身体中が雪男の印でいっぱいになる事が
何故か震えるように感じてしまう。



「んっ・・・」


唇に這わされた雪男の指を、咥え舐めていた。


「・・・胡蝶・・・・」


雪男の指が、花弁に到達した時には既にシーツまで垂れているほど濡らしている。
雪男も喜びを感じて
指を入れて刺激した。



「あぁ!・・・あっ雪男ぉ・・・指じゃ・・・・」


「ん・・・っ?・・・・あぁ・・・・」


気付いた雪男は胡蝶に顔を寄せて口付ける。


「・・・もう欲しい・・・・?」


潤んだ瞳で、胡蝶は頷く。
今度は舌を絡ませ口付けながら、雪男は欲を強く一気に差し込んだ。


「あぁ!」


「んっ」


目を閉じていた胡蝶を目の前が白くなりそうな快感が襲った。
粘膜がこすれ合う度に、
水音が響く度に、叫びそうな快感が襲う。

胡蝶は声を抑えるように、雪男の首元に唇を寄せて強く吸った。


お互いの汗が混じり流れ、流れる。



「・・・胡蝶・・・!!!」


強く抱き合ったままで欲望は弾けた。






「雪男〜・・・・」

腕枕をしてもらいながら、胡蝶が甘えた声を出す。


「胡蝶、大好きだよ」


「うん。私も、大好き・・・」


胸元の印を嬉しそうに眺めた。


「これって、明日には消えちゃうのかな?」


「・・・・・いや」


雪男は少しバツが悪そうに顔を背ける。


「えっ?・・・・いつ・・・消えるの・・・?」


「・・・・一週間くらい・・・・?」


「えええええ!
わっ私!雪男の首におもいっきり付けちゃった!!!!」


「・・・・はは・・・
まぁ大丈夫だよ・・・・なんとか・・・」


「うぇええ!ごめんなさい!ごめんなさい!」


「いいんだよ、胡蝶がしてくれた事はなんでも嬉しいから」


そう言って雪男は胡蝶を抱き締めて、優しい口付けをしたのだった。








〜〜おまけ〜〜


「み、見てみぃ!あの!わざとらしいピップエレキバン!!」

「まだ絆創膏じゃないだけ、ちぃと知恵絞ったぁみたいな若先生らしいですわぁ
でも胡蝶ちゃんは絆創膏してましたけど見えそ〜うで見えな〜い首元にぃ!ブフォ!エロい!!」

「友達、仲良うて良かった・・・って泣いてはりましたわ・・・」

「ホクロ増えろ!!!スケベ眼鏡!!!!」




「今回の赤点者は、課題10枚です」


「「「(鬼畜眼鏡!!!)」」」


「あ、俺助かったわ」


「最高点の勝呂君には、模範生として48ページの博士論文の解説をお願いします」


「(鬼畜眼鏡!!!!)」


「・・・・あは・・・(私情・・挟んでる・・・)」






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