時空を越えて
□其ノ六
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―那智視点―
響「会合、始まりましたね。」
永「こっちが本命か…。」
総「土方さん達、来ませんね。」
近「…一刻だけ待とう。」
― 一刻後 ―
平「…来る気配がねぇな。」
近「仕方ない、突撃だ。」
『…。』
俺は池田屋を見上げる
ここに、あいつが…
千景が…
…今は考えるのは後だ
まずは目の前の敵を倒すことを考えよう
近「御用改めである!!」
一気に中へなだれ込んだ
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―千鶴視点―
雪「はぁ…はぁ…。」
『もう少しの辛抱。あの角を曲がれば四国屋だ。』
雪「はい…っ!!」
暗い路地を、私達は走る
途中出会(でくわ)してしまった浪士達は、山崎さんが対処してくれている
もう少し…
あと少し…
角を曲がると、土方さん達が驚いたようにこちらを見ていた
『璃亜…千鶴ちゃん…!!』
歳「どうした…。ていうかなんでお前が…。」
雪「はぁ…、っ…本命は…池田屋…!!」
『今すぐ池田屋に…!!』
原「それより、お前なんで…?」
雪「そ、それは…。」
斎「そいつの脱走を、山南さんが見逃す訳がない。多分、総長命令だろう。」
歳「そうなのか?」
『仰(おっしゃ)る通りです。』
歳「なるほど…。お前ら!!至急池田屋へ行くぞ!!」
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―??視点―
?「妙な気配がしますね。」
?「…貴様も感じたか。人間とは違う匂いだな。」
?「えぇ。…私は下を見て参ります。」
?「あぁ、頼んだぞ。」
目の前の男が、赤い髪を翻し、去っていく
さて、気配の主が楽しみだ
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