時空を越えて
□其ノ七
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―綺羅視点―
原「よし律、巡察行くぞ。」
『はーい。』
雪「よろしくお願いします。」
『千鶴ちゃんも一緒なんだ!!やったね!!』
『おう、待たせたな。』
『那智も!?』
『あぁ、そうみてぇだ。』
原「さて、行くぜ。」
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『え、今日は違うの?』
雪「はい…ですが土方さんが同行しろと…。」
『俺もそう言われた。十番組に行けってな。』
『何でかなぁ…?ってあれ?千鶴ちゃんは?』
『あそこ。お父さんのことでも聞きに行ったんだろ。』
『千鶴ちゃんも大変だね…。』
たった1人の家族と離れ離れなんだもん…
辛いことなのに…頑張ってるなぁ…
『お、二番組だ。』
響「あれ?兄貴じゃん。」
『あ、要!!』
『お前も土方さんに!?』
『そうだよ。那智もなんだ?』
『あぁ…なんでか知らねぇけど…。』
『…忘れてるみたいだね。』
『は?』
『…まあいいや、行こう。』
響「…?」
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原「よし、お前らは先に帰ってろ。」
永「お、おい左之…。」
原「ほら、行くぞ。新八は来ねえのか?」
永「そこまで言うなら行くっきゃねえだろ。」
『どこなんだろ…?』
『楽しいところ。』
雪「楽しい…?」
原「行ってみてのお楽しみってやつだ。」
○o。..:*・・*:..。o○
『綺麗だったね。』
『あんなお祭りあったなんて知らなかったよ。』
響「こっちの方にはあまり行ったことないもんな。」
『だな。…もうすぐ7月になるのか。』
『7月…あぁ、また1つ動くわね。』
『そうだな…。』
『…また、何かあるの?』
『あぁ、まぁな。』
私にはまだ、何が起こるかなんてわからない
けど、2人の話しぶりから察するに、廻ってほしくない歯車が、少しずつ廻っているのだと感じた
○o。..:*・・*:..。o○
桜「いつまで黙っておる気じゃ?」
『…。』
桜「早う言った方が気が楽であろ。」
『まだ、まだだ。』
桜「お主は不運じゃ。己を偽らなくては生きてゆけぬ。それが血脈の定めなのじゃろうな。」
『皮肉なもんだな。』
桜「わらわとて主様に仕える身、主様がそれでよいなら、わらわは無理強いはせぬ。」
『そうだな。…血のことは、まだ先になるが、もう一つのことはそう長くは隠し通せねえ。ひとつ屋根の下で、ずっと隠し通すのは至難だ。』
桜「そうじゃのう。…ほれ、もう遅い。明日の為にも寝るのじゃ。」
『はいはい、桜千代も寝ないのか?』
桜「わらわもペンダントに戻るぞよ。おやすみじゃ。」
『おう、おやすみ。』
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