時空を越えて

□其ノ七
1ページ/1ページ



―綺羅視点―


原「よし律、巡察行くぞ。」

『はーい。』

雪「よろしくお願いします。」

『千鶴ちゃんも一緒なんだ!!やったね!!』

『おう、待たせたな。』

『那智も!?』

『あぁ、そうみてぇだ。』

原「さて、行くぜ。」



+--+--+--+--+--+--+--+



『え、今日は違うの?』

雪「はい…ですが土方さんが同行しろと…。」

『俺もそう言われた。十番組に行けってな。』

『何でかなぁ…?ってあれ?千鶴ちゃんは?』

『あそこ。お父さんのことでも聞きに行ったんだろ。』

『千鶴ちゃんも大変だね…。』


たった1人の家族と離れ離れなんだもん…

辛いことなのに…頑張ってるなぁ…


『お、二番組だ。』

響「あれ?兄貴じゃん。」

『あ、要!!』

『お前も土方さんに!?』

『そうだよ。那智もなんだ?』

『あぁ…なんでか知らねぇけど…。』

『…忘れてるみたいだね。』

『は?』

『…まあいいや、行こう。』

響「…?」



+--+--+--+--+--+--+--+



原「よし、お前らは先に帰ってろ。」

永「お、おい左之…。」

原「ほら、行くぞ。新八は来ねえのか?」

永「そこまで言うなら行くっきゃねえだろ。」

『どこなんだろ…?』

『楽しいところ。』

雪「楽しい…?」

原「行ってみてのお楽しみってやつだ。」



○o。..:*・・*:..。o○



『綺麗だったね。』

『あんなお祭りあったなんて知らなかったよ。』

響「こっちの方にはあまり行ったことないもんな。」

『だな。…もうすぐ7月になるのか。』

『7月…あぁ、また1つ動くわね。』

『そうだな…。』

『…また、何かあるの?』

『あぁ、まぁな。』


私にはまだ、何が起こるかなんてわからない

けど、2人の話しぶりから察するに、廻ってほしくない歯車が、少しずつ廻っているのだと感じた



○o。..:*・・*:..。o○



桜「いつまで黙っておる気じゃ?」

『…。』

桜「早う言った方が気が楽であろ。」

『まだ、まだだ。』

桜「お主は不運じゃ。己を偽らなくては生きてゆけぬ。それが血脈の定めなのじゃろうな。」

『皮肉なもんだな。』

桜「わらわとて主様に仕える身、主様がそれでよいなら、わらわは無理強いはせぬ。」

『そうだな。…血のことは、まだ先になるが、もう一つのことはそう長くは隠し通せねえ。ひとつ屋根の下で、ずっと隠し通すのは至難だ。』

桜「そうじゃのう。…ほれ、もう遅い。明日の為にも寝るのじゃ。」

『はいはい、桜千代も寝ないのか?』

桜「わらわもペンダントに戻るぞよ。おやすみじゃ。」

『おう、おやすみ。』




.
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ