Long
□burst into fragments
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「あ、ジュード君。これやるよ。」
ぽん、とアルヴィンが投げてよこした小さな包み。
「え、アルヴィン・・・・これ・・・」
「必要ないから、取っといてくれ。」
「う、うん・・・・。」
(アルヴィンが・・・・くれたモノ・・・・)
それだけで胸がいっぱいになったのを、苦笑しながら包みを開けた。
中から出てきたのは赤いヘアピン。
色とか包みとかどう見たって女性用だけど、本当に嬉しくて。
「ありがとう、アルヴィン」
(大切にしなきゃ)
ジュードはヘアピンを包みに戻して、きゅっと抱きしめた。
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