Long
□一人試練の夜
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アルフレド・ヴィント・スヴェント、現在アルヴィン。
俺は今、未知の感情に出くわしている。
たまたま助けた優等生ジュード君を見ると何故だか顔が熱くなって仕方がない。
というか、ぶっちゃけていうと見つめられると急に心臓が鼓動を速くする。
顔が火照ったりする。
こういうのを巷では『恋』というのだが、俺は断じて認めない。
「何を呆けているんだ?」
ミラ様がこちらを振り返り、問う。
現在、俺たちがいるのはニ・アケリア。
田舎にあるミラの故郷らしい。
「いや、ちょっと見慣れないからな。こういうトコ」
適当に誤魔化して、先へ行こうぜと二人を促す。
ここまで旅してきてジュードも少しは落ち着いたみたいだ。(相変わらず無茶はするが)
後ろから二人の後をゆっくり付いて行く。
ミラ様を見てて思うんだが、やっぱり俺はこういう出るトコでてるようなナイスバディな女の子が好みだったはずだ。
途中でプレザにも会って確信したが絶対そうに決まってる。
なのに、なんで。
「アルヴィン、大丈夫?疲れたんなら、もうちょっとで休めるから頑張って」
少し遅れている俺を気遣ってか、ジュードは歩調を緩めて俺に合わせる。
なんで動機が収まらないんだ・・・・・・。
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