Long
□やっぱり優等生には敵いそうにもない
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宿屋の隣のバー兼喫茶店。
お昼時という込み合った時間に、二人の美少女によって一人の男が詰め寄られていた。
「・・・・・」
「・・・・・さすがに鬱陶しいな。」
「・・・です」
無言でじぃっと見つめてくるティポに、冷徹な言葉を口にするミラ様に同意するエリーゼ。
二人の視線が俺に向かって伸びているが、それは軽蔑の眼差しだ。
ひどいよな、全く。
もう少し優しい言葉をかけえてくれたっていいじゃないか。
頑張って、ジュードにキスして告白したんだぜ?
「なあ、頑張っただろ、俺!!」
俺の返しがこうくることなどお見通しだとばかりにミラ様とエリーゼ姫の言葉は続く。
「そういうけどな・・・・。まぁ、行動に移したことは褒めてやらないでもないが・・・・・」
「ジュードに避けられちゃったら意味ないじゃないですか」
・・・・・・・・・・・仰る通りで、
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