TOX

□身を守る術
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「あいてて・・・。」

結構、ジュード君の攻撃はきくわー。
先ほど、ジュードに手を出そうとしたら、真っ赤になって三散華を腹におみまいされた。

「恥ずかしいのは分かってるんだけどねー。」








「なぁー、レイアちゃん。」
「なぁにー?アルヴィン君?」
「けっこう気になってたんだが、ジュード君は何で体術なの?レイアちゃんは棍術だし・・・。」
「ああそのことかー。えーとね、長くなるけどいい?」
「ああ。」

えっと、今もなんだけど、昔からジュードって可愛い顔してたんだよ。
最初の方は私もジュードも棍術をお母さんから習ってたんだ。
私の方が強かったんだけどね。
まぁ、それはいいや。
ジュードも私も10歳のころかな?
それくらいにはもう医学の勉強してて、先生がさ、ぎっくり腰で臨時の先生が来たの。
その先生がジュードのことを気にいちゃってさー。
授業の用意とかもジュードにさせてたの。

「はは、何となくわかるわ・・・。」
「でしょー?」

でね、その先生が実はジュードのことを恋愛対象としてみてたの。
ある時、ジュードを探してたんだけど、いなくて誰も残ってない教室をのぞいたの。
そしたら、ジュードが押し倒されててびっくりしちゃった。
ああ、アルヴィン君、そんな怖い顔しないで。
その時、私バット持ってたからちゃんと撃退したし。
ジュードは棍がなくて、あと怖くて押しのけることができなかったんだって。

「それからなの。私がお母さんにお願いしてジュードに体術教えてもらったんだ。悪質な奴に押し倒されても反撃できるように。でもね、肝心のジュードがそのことに気づいてなくてさ・・・。」
「そうか、納得。ありがと、レイアちゃん。」
「ううん、お安い御用だよっ。」

純粋なジュード君を守ってくれたことに感謝したいのだが。
手を出そうとすると攻撃されるのは泣けてくる。
痴漢撃退には役に立つんだけどなー・・・・、色々複雑だ。



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