TOX

□もっと夢中になって?
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ぱたぱたぱた・・・・、

掃除が思ったよりものびてしまった。
今日は、保健委員の当番なのに!!

「すみませんっ、お・・・遅れました。」
「お〜、遅かったな。ジュード君。」

がらっと保健室のドアを開けると、そこにいるのは保険の先生ではなくアルヴィンだった。

「・・・?先生・・・どうしてここに?」
「化学教師がここにいたら変?」
「え・・と、そういうわけじゃないですけど・・・・。」

保健委員の当番表に○印をつけながら、ジュードは答える。

「いやさ〜、ちょっと実験中に指、切っちゃってさ〜。」
「!!それを早く言ってよ!!」

ジュードがすごい勢いでアルヴィンの手をとる。
フラスコが割れちゃって・・・・、と説明していたアルヴィンはジュードの速さに驚く。

「っ・・・ちょっとじゃないよ、この傷!!」

なんで、アルヴィンは黙ってるの?とぶつぶつ言いながらもジュードは消毒をして、綺麗に包帯を巻いてくれた。

「はい、できたよ。・・・??何笑ってるの?」

ジュードがアルヴィンの様子をうかがうと、アルヴィンはくつくつと笑っていた。

「いやね・・・、ジュード君、敬語じゃなくなってるぜ?」

心配してくれたんだ?と向かいに座っているジュードの顎をくいっと持ち上げて覗き込む。

「っ!!!」

ジュードは以前アルヴィンがいたずらをした時になった様にぶわっと真っ赤になった。

心配してくれてありがと、とアルヴィンはジュードにキスをひとつ落とし、保健室を後にした。
後に残されたジュードは保険の先生が帰ってくるまで真っ赤になったままだった。






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