TOX

□砂糖菓子な君
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ぬるいけど、生クリームプレイな話。

















「アルヴィンせんせー。」

「おー、何だ?」

「先生はクリスマスはひとりぼっちなのー?」

「んー、どー見える?」

「えー、気になるー。」

「聞きたい〜。」

「こら、そんな話するよりこれ早く終わらせろよ。追加の問題解けよ。」

「えーっ、先生のケチー」

「気になっちゃうじゃんか〜〜!」

「はいはい、それ早く終わらせてくれ。可愛い恋人が待ってるんだ。」

「うわ、惚気ですか〜。」

「やっぱり彼女いたんだ〜っ!!」

「そういうことだ。さっさとやる。」

「「はーい。」」



















「エセ教師。」

アルヴィンが家に帰ってきて、ジュードが一番に言った。

「え・・・、どういうことかな。ジュード君。」

「女の子に言ってたこと!!」

ジュードはオーブンをセットしてスタートを押した。
これでスポンジ部分は出来るだろう。

「いいじゃねぇか・・・・、実際恋人なんだし・・・。」

アルヴィンには悪いことだとは思えない。
むしろ、公言したいくらいだ。

「っ・・・、そうじゃなくて、ばれたら・・・・」

ジュードは次に冷やしていた生クリームをかきまぜる。
慣れているのだろう、生クリームはどんどんふくらんでいく。

どうやらジュードは自分のことを心配してくれているらしい。
確かにアルヴィンは教師だし、ジュードは生徒だ。

「心配?」

「そりゃ・・・・、アルヴィンだってそうでしょ・・・?」

不安げにジュードはアルヴィンを見つめる。

「くす、大丈夫だって。」

「わ、」

かきまぜていた生クリームを奪い取って、ジュードを抱きしめる。
本当、可愛いよな・・・・。
心配してくれる恋人の優しさにアルヴィンの胸がいっぱいになる。

不安なのも当然だが、ちょっとは恋人とのことも考えてほしいのがアルヴィンの本音だったりする。

「あ、アルヴィン!返してよ。」

抱きしめられたジュードは腕から抜け出そうとじたばた暴れる。

「だーめ、」

「んぅっ」

唇を塞いでジュードの動きを止める。
閉じこもっている舌を追いかけてジュードの口内を犯す。

俺はジュードのこと手放す気なんてないから。

「ふぅ、ん・・・・っは、な、何するの!!」

ジュードが言うのも無理はない。
アルヴィンがジュードの服を脱がせていたのだから。

「っちょっとアルヴィン!!脱がせないでってばっ!!」

あわててジュードはアルヴィンの手を押しのけようとする。
アルヴィンはそれをいとも簡単に抑え込む。
二人の力の差は歴然だった。
ボタンを外して次々に脱がしていく。

「くすくす、いいだろジュード?」

「アルヴィンがケーキ食べたいって言ったから作ってるのに!!」

完璧に論題はすり替わっている。
後で、またジュードに言われそうだが・・・・。

「分かってるって。でも今は『        』」

「っ・・・・卑怯者・・・・・////」

そんな声で言わないでと目で訴えかけるようにアルヴィンを見つめる。

『ジュードを食べたい』だなんて恥ずかしいよ///!!、

アルヴィンはジュードがそう小さく呟くのを聞き逃しはしなかった。






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