TOX

□One day…、
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ある日の昼下がり。



「ジュード、愛してる」


アルヴィンはジュードを後ろから抱きかかえた状態で言った。
所謂膝だっこの状態である。


「なんだかアルヴィンが言うと嘘っぽいよね…」


ジュードは抱きかかえられていても平然として答える。
日頃の行いかな?と口ではそう言っていてもどことなく嬉しそうな顔をしてくすくすと笑った。


「それはひどいな……」


アルヴィンもくすりと笑う。
ジュードの腰に回している腕を強くして、片手でジュードを後ろに向かせた。


「首が痛いんだけど」


ジュードは文句を言ったが、すぐに唇はアルヴィンによって塞がれた。


「信じろって。」


「んっ、………ふぁ」


かみつくようなキスにジュードは初めてのように反応を返す。
どんどんと叩かれてようやくアルヴィンはジュードを解放した。


「知ってるよ、アルヴィン」


ジュードは息を整えて言った。
後ろからなのでアルヴィンに顔は見えないが、耳は真っ赤に染まっていたので恥ずかしがってるに違いない。


「アルヴィンが僕を好きなことも、甘えたがりなのも」


ジュードはくるりと向きを変えて向かい合わせになりふわりと微笑んだ。


「だから、離さないでね?」


じゃないとどこか行っちゃうかも、とジュードはイタズラっぽい笑みを浮かべる。


「……ったく、甘えたがりは余計だ」

離すものか、とひとりごちてアルヴィンはジュードにこれ以上何も言わせないように再び唇を奪った。






「ねぇ、アルヴィン。僕もアルヴィンが大好きだよ。」


「………、知ってる」



「あ、照れてる」




これも彼らの日常の一つ。




END




あとがき

砂吐くような甘さ、略して砂甘。
シリアスなアルジュもいいけど、こうやってちゅっちゅやってるラブラブなアルジュもいいと思うんだ。



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