TOV
□生徒会室にて。
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生徒会室にて。
「まったく・・・、どこいったんだか・・・・。」
フレンは廊下を早足で進む。
探しているのは幼なじみ。
エステリーゼ様も呼んでたっていうのに・・・・。
そのついでに服装検査でひっかかっているのも注意しようとユーリを探す役をかってでたのだ。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
いない。
そうだ。
さっき先生から渡された書類を生徒会室に置いてこよう。
それなら心置きなく探せる。
靴はあったからいるはずだし・・・・・。
ガラッ。
生徒会室のドアを開ける。
「あ・・・・・。」
やっと見つけた。
ユーリはソファにもたれかかって眠っているようだった。
「ユー・・・」
どくん。
っ・・・・、ビックリした。
見とれていた。
さらさらの黒髪に。白い肌に。呼吸のためにうっすら空けられている唇に・・・・。
どくん、どくん、どくん。
どんどん心臓の音が早くなる。
いつの間にかユーリの顔が近付いてきて・・・・・。
唇まであと三センチ。
ガタンっ!!
「っつ・・・・////。」
自分の足が机にあたった音に驚く。
ガラっ、ぴしゃん!!ばたばたばた・・・・・!!
思わず、出てきてしまった・・・・。
「何をしようとしてたんだ、ボクは・・・・・。」
心臓の鼓動が収まらなかった・・・・。