TOV

□いたずら
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生徒会室にて  

ガラっ。
「フレン〜〜いるか・・・・?」

・・・・・。
いねえのかな?
生徒会室にいるよ、とかいってたくせに。
一緒に帰ろうとか言うから来たってのに・・・・・。

・・・・・ん・・・? 
ソファの影に金色が見える。

「なんだいるんじゃねぇか・・・・・。」

近付いて見てみるとフレンは眼鏡をかけたまま眠っていた。
すぅすぅと規則正しい寝息が聞こえる。
夜の時はどことなく大人っぽいし、変態のクセに子供かってーの・・・・。

「そうだ。」

ユーリはひらめいた。
夜の方はいつもいいように振り回されて何にも分かんなくなってしまう。
だからフレンに悪戯してやろう。
おつもの仕返しだ。
ユーリはにやっと笑ってフレンの顔に自分の顔を近づけた。

ちゅっと軽くだけですませようと思ってたのに。
口付けて離れようとした瞬間、
「もう終わりなの?」
「!・・・・ふぅっ・・・・」
ソファに押し倒されてもう一回口付けられた。
「んぅーっ・・・ふっ・・・・・・はっ・・・。」
「襲うなんて卑怯じゃないか・・・・。」
ペロッとユーリの唇をなめる。
さもユーリが悪いみたいな言い方がムカつく。
「はぁ、はぁ・・・・・、っお前、狸寝入りかよ・・・・。」
「言いがかりだよ、それは。」
「嘘だ。その笑顔が嘘っぽい。バカ、変態、スケベ。」
「はぁ、ひどいな。どこでそんな言葉をおぼえてくるんだい?」
「仕方ねぇーだろ?本当の事だし。」
ベーっとユーリは舌を出す。

「・・・・・・、ユーリ。」
「は?」
「今日はこの悪戯の仕返しをさせてもらうよ。」
「へっ・・・?」
やられっぱなしは悔しいから、とまたさっきの胡散臭い笑顔をはりつけて。

「ぜってー嫌だ!!拒否する!!」

翌朝ユーリは腰の痛みがとれなかったのはいうまでもない。
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