リクエスト

□ラズベリーの憂鬱
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×月×日


久しぶりだな、俺の脳内日記。
ジュードと恋人同士になって結構経った。
何が変わったかってきかれるとあんまりないが、少しは一緒に寝たりするようになった。
ジュードは相変わらず仕事には行ってるし、俺もオオカミ族の仕事があるしな。


だけど、やっぱりジュードは可愛い。
ミラやバランにはベタ惚れだな、と呆れられるほどに。
それはジュードが可愛すぎるのが悪いよな。
用意されてる食事に明かりのついている家。
ジュードが与えてくれたんだ、俺の幸せを。
手離さないし、これからも手離すつもりはない。




それでも、一つずっと気にかかってることがある。







「アルヴィン、お休み。僕、もう寝るね」


ひょこっと顔を出してジュードはアルヴィンに挨拶を交わす。
アルヴィンは読んでいた本を閉じて、起き上がった。


「ジュード」


アルヴィンはちょいちょいと手招きをして、ジュードを呼んだ。
疑問に思いながらも素直にジュードは近づいた。


「?、どうしたの、アルヴィ・・・わっ」


アルヴィンはジュードが自分の手が届く範囲に来ると手を引っ張った。
当然、引かれた方にジュードは倒れこみアルヴィンの胸に収まる。


「っちょ、アルヴィンってば////」


胸からがばっと顔を上げてジュードは声を上げる。
顔は真っ赤に染まっていた。
ジュードが逃げないようにアルヴィンはぎゅっと抱きしめる。


「どうしたの?」


「ジュード、」


ジュードは、甘えたいの?とアルヴィンに問いかける。
アルヴィンは、意を決して口を開いた。





「お前のいた黒猫族が復興してさ・・・・、村に帰れるって知ったらジュードはどうする?」







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