劇場版
□地獄篇
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闇の中をひたすら下へ降りていると、唐突に闇が晴れた。
下には地面がなく、水面が広がっていた。
水面には蓮の形をした巨大な船がいくつも浮かんでいる。
俺たちはその一つに降り立った。
一護「やつらのアジトはまだか?沙亞埜と遊子はどこだ?沙亞埜、無事なんだろうな・・・」
群青「ここにはいませんよ・・・」
コクトーが答えようとするよりも早くに別の声が聞こえた。
群青「どうですか、地獄は?案外美しいところでしょう?」
足下から鞭の両腕を持ったあの男、群青が出てきた。
一護「てめぇ・・・・・・沙亞埜と遊子を返しやがれ!!」
太金「返してもいいわよぉ。あなたがあたしたちに協力してくれるっていうなら、あの子たちを返してアゲル」
また別の声が聞こえてきた。
群青と共に現世に来ていた太金と我緑涯だ。三人とも現世で着ていたマントは脱いでいた。
戦闘態勢に入る三人を見て、俺たちも構えた。
コクトー「気をつけろ!マントを取ったこいつらの力は現世の比じゃねぇぞ!」
あいつらの攻撃で船が崩れ始めた。
俺たちは隣の船へ移動した。
コクトー「一護!やつらのアジトはもっと先だ。てめぇの彼女と妹もおそらくそこにいる」
恋次「だったら、ここは俺たちに任せて行け!」
石田「というより、君がいると邪魔だ」
一護「なんだと!」
ルキア「止せ一護。ここは恋次たちに任せて、先を急ぐぞ!」
一護「・・・わかった。行くぜ、ルキア!コクトー!」