劇場版

□新・地獄篇
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診療室で、井上は皆の怪我を治し、今はチャドの治療に専念している

意識が戻らない遊子と夏梨は部屋に運んだ

奨「で?テメェは何者だ?」

ルキア「さっきの鎖・・・地獄の鎖だな?」

コクトー「ああ、そうだ。
俺の名はコクトー。見ての通り、咎人だ」

恋次「テメェもあの黒マントたちと同じだってのか?」

コクトー「そうだ」

龍瀬「咎人が何で俺たちの味方してんの?」

コクトー「味方?それはちょっと違うな。俺はあんたらの味方をしてるわけじゃねぇ。あいつらが気にくわねぇだけだ」

一護「そんなことはどうでもいい!」

5人だけでどんどん進んでいく会話を遮って、コクトーに近付いた

一護「テメェが咎人なら、地獄への行き方を知ってるんだろ!?だったら俺を地獄へ連れて行け!でないと沙亞埜が・・・・・・!」

コクトー「死ぬだろうな」

コクトーは俺が言えなかった言葉をあっさり言ってのけた

コクトー「地獄の瘴気は、常人には猛毒だ。見たところ、あの子にも霊圧はあるようだが、不安定すぎる。早く助けないと、てめぇの彼女は死ぬ」

こうして改めて言われると、もう間近に迫っている“沙亞埜の死”という現実が重くのしかかってくる

コクトー「あんたら死神は、地獄がどういうところか、噂ぐらいは聞いてるんだろ?」

ルキア「地獄とは、魂の故郷であるソウル・ソサエティへ行くことが出来ない、生前非道な行いをした者の魂が送られる場所・・・。
地獄に送られた者たちは、咎人として鎖でつながれ、番人どもに永遠に罪を責め続けられる・・・」

コクトー「地獄は普通の神経じゃ耐えられねぇ場所だ・・・それでも行くか?」

一護「当たり前だ!そんなところに沙亞埜を1人で置いておけるか!」

コクトー「そうか。てめぇにその覚悟があるなら、連れて行ってもいいぜ。俺はさっきの連中を倒したいだけだからな・・・てめぇの力は役に立ちそうだ」

奨「てめぇは何でアイツらともめてんだよ?」

コクトー「言ったろ?俺は奴らが気に入らねぇ。気に入らないやつがいれば敵対する・・・地獄ってのは、そういうところだ」

龍瀬「そいえばさ。地獄に堕とされたってことは、コクトーもそれ相応のことをしたんだよね?」

コクトー「確かに、俺のやったことは地獄に堕ちるに値する・・・。
でもな。人は時に、大切なもののために・・・悪魔に魂を売ることもあるんだ」

龍瀬「あと、もう1つ。コクトーはさ、何で沙亞埜ちゃんが一護の恋人だって知ってたの?俺たち、そんなこと一言も言ってないよね?あの朱蓮とかいうやつだって、そこまでは言及してなかったよ」

言われてみれば、さっきは気ばかりが焦っていて気付かなかったが、こうして指摘されてみれば何でコクトーは俺と沙亞埜の関係を知っていた?
同じ家にいるだけなら、遊子や夏梨のように妹ととも考えられるはずなのに
現に朱蓮は妹とも言わなければ、コクトーのように明確に関係性を指してきたこともなかった
なのに何故・・・・


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