劇場版

□新・地獄篇
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コクトー「・・・ただの勘だよ。お前があの沙亞埜って子を必死になって助けようとしてるのを見てそう思っただけだ。
だいたい、あんな様子見れば相当鈍い・・・例えば朱蓮みたいな奴以外は気付くだろ、普通に」

一護以外「あぁ・・・確かに」

何故か全員に納得されてしまった

この質問をした当人である龍瀬まで納得してしまっている

・・・そんなにわかりやすいか?

というか、さっき鈍い奴の例に朱蓮を出したな・・・
そんなに嫌いなのか。まぁ、わからなくもないけどな

コクトー「さて、それじゃあさっさと行くとするか。地獄へ」

話に区切りがついたところで、コクトーが立ち上がった

俺は頷いて、コクトーの後をついて行った

恋次「待て、一護!ホントにこんな得体の知れねぇヤツを信じるのかよ!?」

一護「得体が知れないかどうかなんて関係ねぇ!俺は沙亞埜を取り返しに行く!そのためには、こいつの力が必要だ!」

恋次「コイツの言ってることがホントだとしても!テメェが行けば、ヤツらの思うツボだろうが!」

一護「だけど俺は、行かなきゃならねぇんだ!俺は、沙亞埜を失いたくねぇ!」

今まで、沙亞埜と共に様々な戦いを経験してきた

沙亞埜がいなくなった時、ようやく自分の気持ちに気が付いた

沙亞埜が自分にとってどんな存在だったのか、思い知らされた

沙亞埜がいなくなることに、恐怖を感じた

沙亞埜が処刑されそうだった時、ルキアは現世にまで来て助けを求めた

姉のために、過去を乗り越え、たくさんの人に頭を下げ、自分にできる精一杯で沙亞埜を助けようとした

あの時の恋次は迷いながら戦って、最後には沙亞埜を助ける為に修行をして、白哉にまで刀を向けた

総隊長の命令にも、ソウル・ソサエティの掟にも逆らって、沙亞埜の処刑を阻止しようとした

その時はまだ関わりのなかった奨や龍瀬にしても、裏で浦原さんと動いてくれていたらしい

井上も石田もチャドも・・・ここにいる全員が、今までの戦いで沙亞埜を失いたくないがために命懸けで戦った

そんな奴らが、今ここで沙亞埜を見捨てたりするわけがない

一護「お前らだって、沙亞埜を死なせたくなんかねぇだろ!?」


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