Teacher × student
□Two
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小川もだいぶクラスに馴染んできてとうとう今日は終業式。
明日からは夏休みだからみんな楽しそうな感じ。
補修の生徒を除いてだけどね。
「と、言うわけで明日から夏休みだからお前らちゃんと宿題やってこいよ?
あと、補修はサボらないように...。」
生徒がだるそうに俺の話を聞いている。
「まあとにかく夏休み楽しめよ、学生なんだし。じゃあ終わるよ。」
大人になったら夏休みなんて少ししか無いんだから。
「解散!!」
俺のその言葉に合わせ教室がざわつく。
大体がいつ遊ぶかとかそういう会話だけど。
俺はそんな生徒達をなんとなく眺めていた。
「竹内先生、さようなら。」
小川が言った。
「さよなら。あ、補修サボるなよ?」
「大丈夫ですよ、サボりませんって。」
小川は少し笑いながら言った。
「じゃあ明日、教室で待ってるから。」
「はい。」
小川はクラスに馴染んでると言ってもまだ友達もあんまりいないみたいだし、
一緒に帰るような子もいないみたいでいつも一人で帰っている。
「先生さよならー!!」
関町が友達と戯れ合いながら帰っていった。
教室に残っている生徒も少なくなったので
俺も教室をでて職員室に向かった。