Teacher × student
□Two
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ー次の日ー
俺はいつもより少し遅めに出勤した。
「とりあえず、これ刷っておいたからやって。わかんないとこは俺に聞きに来て。今日はそれやったら帰っていいから。」
俺は生徒にプリントを配り自分の仕事に取り掛かった。
俺の作業をしながらちらっと生徒をみるとあきらかに小川だけ様子が違った。
...まったくペンが動いていない。致命的すぎる。
流石にこれはまずいって。
小川は小学生の問題から復習だな。
さっそく1人目の生徒が出来上がったプリントを持って来た。
「お、全部正解じゃん。帰っていいよ。」
何でこんなやつが補修にいるんだよ。
あ、こいつ部活熱心すぎて課題全然出さないんだっけ。
...それにしてもなんで小川はわかんないのに俺に聞きにこないんだろ...。
そう思いふと小川の方をみるとペンが動き出していた。
少しだけ安心できた。