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□元拍手一月
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「明けましておめでぇー、とうっ!!」





妙な掛け声と共に、ランピーは両手のひらを突き出した。
その突き飛ばそうとしているのか抱きしめようとしているのかそれとも首でも絞めようとしているのか用途の全く知れないポーズは纏めて叩き落とされる。
――例に漏れず、白杖で。

「いったい痛い!新年早々ナイスぱんち過ぎるねモールっ!」
「……」
「あれ?無視っ!?」
「お前の年は……明けなくてもよかったのに」
「ひどい!!しかもいつもより心に刺さる!」
「うるさい」
「えぇー、あ、お年玉ちょうだいっ」
「嫌です酔ってるんですか」
「御屠蘇くらいじゃ酔えないよ?」
「どうせ年跨ぎで呑んだくれてるくせに白々しい」
「うぅん、あんまり否定しないけどアル中みたいに言うのはやめて欲しいなぁ……てゆーか、なんで一人なの?」
「はい?」


「モールがこんなとこに来てるってことは、イチちゃんも一緒なんでしょ?」



(…………)
(え?モール?)




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