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□とある新聞社の午下り
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本当にだらだら喋ってるだけ

「やぁほーディド、ちょぉーっとこっち来てくれるっ?」
「やぁ、ランピー社長!何か僕にしか出来ない仕事でもあったかい?」
「んんーそのよく分かんない自信は置いといてコレ何かわかるかなー?」
「うん?これは……業績表かい?」
「いぇーす正解っ!社員のみんなの先月の働きを表にしてみましたぁー!でね?見てほしーのはここね?ディド君の名前が書いてある棒グラフね?すごぉく、控えめだと思わないっ?」
「謙虚さの表れだね!」
「すっごいポジティブ精神だね!?」
「僕の働きは数字では見え難いのかも知れない、来月からは別の評価方法を……ひょっとしてその方法を探る為に僕を呼んだのかい?」
「違うかな!!ディドさぁー……ぶっちゃけると欠勤早退多すぎだよぉ」
「ふむ、僕には常にヒーローとしての社会奉仕活動が強いられているからね。急務が入ればやはりそちらを優先せざるを得ない」
「あっははー、僕ってば何でディドの事採用したんだっけ?」
「不採用にする理由が無いからだろう?」
「やだー……今まさに会社の売上高減らしてる人が何か言ってるよぅー……」
「いっそこんな零細企業潰れてしまえば良いんですよ」
「おっと?」
「はぁーいソコー!そこのモールさぁーん!聴こえてまあーすっ!!」
「チッ」
「社長に舌打ちしないで!?」
「パワーハラスメントですか。分かりました、法廷で逢いましょう」
「業務環境の改善かい?協力するよ!」
「嘘でしょ!?こんな優良企業そうそう無いよ!?!?……管理職もそれなりに忙しーんだからねっ?もー、新しく誰か雇おっか?」
「グラフなど作って遊んでいるからではありませんか?」
「遊んでないよ!遊んでないよ!?」
「共に働く仲間が増えるのかい?良い事だね、楽しみだよ!」
「共に働く仲間は今ディドに胃を痛められてるんだけどねっ?…………そぉいえば、イチちゃんって日雇いのバイトばっかりだしいっそスカウトし、」
「は?」
「ようかなって思ったけど止めますっ!!」
「おや、手が滑ったのかいモール?万年筆がこっちまで飛んできているよ!」
「相変わらず空気読めなーいねディド、多分わざとだよー、てゆかわざとでも無いのに万年筆が壁に刺さったらオカルトだよぉー……」
「そもそも三日に一度は爆破の起きる職場の一体どの辺りが優良企業だと?」
「それだって半分はヒーローのせいじゃない!……あれっ?ディドは?」
「はぁ……そうですね、先程『助けを求める声が』との呟きと、風切り音が」
「職務放棄!わぁーっかりやすうーい!」
「監督責任がなっていないのでは」
「……てゆか昔はもうちょっと慎ましやかだったよねぇー!?ディドってば、俺らに正体バレてから開き直っちゃってるよねっ!?」
「まぁどうでも良いですけれど、タイムカードの音はしませんでしたね」
「ヤダー!!もう減給決定ーー!!」

【end】

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