長編
□暗闇
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早朝ではない。しかし、今度は夜更けである。
陽もとうに暮れた街が寝静まる頃。
失礼は重々承知なのだが、オレには他に行くところが思いつかなかったというのが本音だ。
せめて今度は叱られないように、ちゃんとノックをする。
「モールさん。三日間だけ、ソファで寝てもいい?」
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