隠密LOVE

□サボり。
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不二side



君に名前で呼ばれたい。

英二が呼ばれてるのをみて、僕は思った。

なんで英二は名前で僕は苗字なの??

どーしても君に名前で呼ばれたかったんだ。




不二「まりあお待たせ。」


まりあ「そんなに待ってないですよ。」


不二「そっか、良かった。」


まりあ「大事な話ってなんですか??」


まりあがいきなり本題を切り出してきて僕は正直戸惑った。。

だって名前で呼んで、なんて図々しいだろ?


不二「なに?気になる??」

まりあ「はい。だってそんなこと言われたら誰だって気になりますよ。」

不二「だよね。じゃあ…………」


僕は君を後ろから抱き締めて囁いた。


不二「なんで英二は名前で、僕は苗字なの?君の彼氏は誰かな?」


少し意地悪な言い方。でもしょうがないよ。

君が…悪いんだから……。


まりあ「不二先輩です。」


不二「そうだよ。僕のこと名前で呼んでくれる?」


君の顔が真っ赤に染まるのが近くにいるとよくわかった。


まりあ「恥ずかしいです。」


不二「言ってくれるまで離してあげないよ。」


やっぱり少し意地悪な言い方になってしまう。


まりあ「……しゅ……不二先輩…。」


不二「………。いつまで抱き締められてたいのかな??((黒笑」


僕のイライラはMAX。

だけど、よく考えると全て僕が悪い。

だってただの嫉妬心だけで君に強制的に名前を呼ばせようとしていたから……。


不二「………ごめん。」


君の気持ちを考えずに僕は何をやっていたんだ……。

もう少しだけ我慢するよ……


不二「そのうち名前で呼んでくれるかな?」

彼女の事を考えられずに、自分の意思を尊重する僕は彼氏失格だと思った。。


君を抱き締めている資格さえないんじゃないか……と思い抱き締めるのも止めた。



傷つけてゴメンね……



まりあ「周助!!!」


いきなり僕の名前を呼ぶ君。

最初はビックリした。

まりあに名前を呼ばれたそれだけで僕は嬉しくてどーしようもなかった。


不二「ありがとう」


僕のワガママを聞いてくれてありがとう。

今日は興奮して眠れそうにないよ。

僕はまりあの頭をくしゃくしゃになるまで撫でた。
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