ダリア 1
□倒れました。
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それから毎日、俺は少し遅れて家を出た。
髪もネクタイもしっかりセットして、いつでも君にあっても平気なように…。
だけど、毎日。毎日。庭園にいくけど。君には会えない。
「会いたいよ…。まりあ」
『私も会いたいよ。』
今まりあから返事が返ってきた気がした。
周りを見渡してみても、まりあの姿はない。
また今日も俺はダリアの花をみて君を思う。
(どうかもう一度まりあに会わせてください。)
神様なんて信じない俺が、神頼みなんてね。
フフッ♪
「きっといつかまた会えるよなぁ」
授業が終わり君を想う。
『私はいつでもここで待ってるから』
君の言葉が蘇った。
俺は何故だか庭園に走り出していた。
「…やっぱりいないかぁ」
俺は少しガッカリしながら家へと歩き出した。
駅のホームで電車を待っていると、なんだか手足が動かなくなってきた。
凄く咳が出る。。
熱くなってきた。
意識が朦朧として…。
真田「幸村!!お前部活に出てないと思ったらこんなとこにいたのか!?」
((バタン。
丸井「おぃ、幸村くん。」
切原「部長!どーしたんすか?」
柳「救急車を呼ぼう。」
…なんでみんながいるの!?
なんで俺は倒れてるの!?
なに救急車って!?
「俺は大丈夫!!」とみんなに言おうとしたが、声が出ない。
俺はそのまま病院に搬送された。