ダリア 1

□再開しました。
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朝起きて俺が棚から取り出した本。


それは図鑑!!花のね♪


もちろんダリアの花言葉を調べるためさ。





ダリア…ダリアっと。あった。



「華麗」「優雅」「威厳」「移り気」「不安定」「感謝」「栄華」。

今の俺みたいじゃないか!!!






…あんなに綺麗な花なのにこんなに切ない花言葉だなんて…。










(((コンコン

『…失礼します。』







聞き覚えのある声にビックリした。






だってそこには君が、まりあの姿があったから…。









「…まりあ?」

『…覚えててくれたんですね。』

「あぁ、今まで一度も君を忘れたことはない。毎日会いに行ったけど、会えなかったんだね…。」

『…幸村くんが来てくれてるの知ってました。だっていつも見てましたから。』

「え、どーいうことだい!?」

『…影から見ていたんです。』

「声かけてくれればよかったのに…」

『…ごめんなさい。』

「でも、会いに来てくれて嬉しいよ。」

『…幸村くんは、手術受けるつもりある?』

「…まりあ。いきなりどーしたの?」

『私ね。幸村くんに手術受けてもらいたいの!!そして、またダリアの花を一緒に見たいから。』





まりあのその表情は少し曇っていて、どこか悲しげにみえる。



『…私、幸村くんを支えられるかな?』

「ってことは、まりあは俺の側にいてくれるの?」

『うん。だから幸村くんは病気と戦って欲しいな。私はそれをサポートするから。』

「ありがとう。俺、まりあがいたら病気なんて治る気がするよ。」

『幸村くんの夢、諦めないでね。』

「あぁ、約束するよ。諦めない。」

『良かった。テニス諦めるとか言われたらどーしようって思ってたの…』






テニス…。テニス部のみんなに謝らなくちゃ。










「…早速お願いをしてもいいかな?」

『はい。なんでしょうか!?』

「立海のテニス部を連れてきてほしいんだ」







まりあはそんな俺の願いを叶えてくれた。
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