隠密LOVE
□初めての部活。
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まりあside
「お願いします。」
あいさつをしてテニスコートに入る。
初めてってことで気合いが入る。
部活では初心者と経験者で分けられた。
私は経験者グループでゆきとは違うグループになっちゃった………。
でも、今はこれでいい。変な罪悪感を感じなくてすむから。
「じゃ、まずはラリーから!!!」
「はいっ!!!!」
先輩とラリーを続ける。
「あら上手いじゃない!!!」
「ありがとうございます。」
「テニスやってたの？」
「兄がやってました。」
「お兄さんてどんな人？」
お兄ちゃんは……
私はふと回りを見渡す。
「あ、あんな人です。」
私はフェンスの外を指差す。
ってえぇーーーっっ!!!
そこには何故かフェンスに張り付いているお兄ちゃんがいた。
「あれがお兄ちゃん……？」
「……違います。」
あんな恥ずかしい人がお兄ちゃんなはずがない……
頭ではわかってるけど認めたくない。
「まりあーーーーぁぁ」
前言撤回。
私にお兄ちゃんはいない。
「お兄ちゃんはいくつ？？」
「中３です。」
「カッコいいね。今度紹介してよ。」
「はぁ、まあ。」
先輩の頭はおかしいんじゃないかな？
その時、男テニのレギュラーさんたちがお兄ちゃんを拉致していった。
ありがとうございます☆
これで、集中できます。
それから私は部活を楽しみました。