ダリア 1

□再開しました。
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真田「どーした幸村。なにか用か?」


「えーっと。この前はゴメン。俺、後遺症が残ってテニスできないって聞いて、みんなに八つ当たりしてた。」


切原「いや、部長。そんなの聞いたらキレるのが当たり前っすよ!!だから部長は悪くないっすよね!?」


仁王「そうじゃ。お前さんがそれを一人で抱え込んでたことにショックじゃ、もっと俺らを頼りんしゃい。」


柳「仁王もたまにはいいこと言うじゃないか!!」


仁王「プリッ」


柳生「幸村くん。リハビリを頑張れば後遺症の恐れはないんじゃないでしょうか?」


真田「わからないが、幸村は諦めるのか?もう一度テニスをしたいと思わないのか?」



俺は、、、俺はテニスがしたい。


『幸村くんなら絶対治るから。諦めないでね…。』






そうだ、諦めたらここで終わりじゃないか!!!!


俺は何がしたいんだ?
このメンバーで全国制覇をしたいんじゃないのか?




いや、したいんだ!!!




「…俺。諦めないでリハビリ頑張る。みんなで全国行こう。立海大三連覇に死角はない」



真田「それでこそ我立海大の部長だ。」


「みんなありがとう。みんなのおかげで勇気がでたょ。」



仁王「あの子は幸村、お前さんの彼女なんかい?」





『…………!!』


「違うよ。友達なんだ。大切な…ね。」



仁王「そーかい。じゃ、そろそろワシは帰るぞい。」



真田「なら俺らもそろそろ失礼しよう」



真田達が帰ってからドクターと手術の話になった。


もちろん受けることにした。

これを決意させてくれたのも、君だったね。

…まりあ。
ありがとう。


そして、手術の日が決まった。


丁度、関東大会の決勝だ。


そんなことを考えながら病室に戻る。




そこには悲しそうに外を眺める君がいた。




「…まりあ。どーしたの?」


ビックリして振り返る君…。


やっぱりどこか悲しげに見えるのは何でだろう?






『何でもないです。』

「そうか。」



少し沈黙が続く。


「手術の日にちが決まったよ…」

「今から4日後…。」

『4日!!!…急ですね...』

「あのさぁ、俺が手術成功したら。まりあに全国大会を見に来てほしいんだ。」

『全国大会?』

「うん。全国大会♪まりあが応援来てくれたら絶対勝てるから。ダメかな?」

『…行けるかわかんない。。行けたら行きたいです。』

「そーいってもらえると嬉しいよ。」






それから他愛もない話をたくさんした。


面会の時間が終わり。
まりあは家に帰っていった。
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