隠密LOVE

□サボり。
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まりあside



不二「まりあお待たせ。」


早く不二先輩に会いたかった私は、不二先輩よりも先に屋上についていました。


まりあ「そんなに待ってないですよ。」

不二「そっか、良かった。」

まりあ「大事な話ってなんですか??」

不二「なに?気になる??」

まりあ「はい。だってそんなこと言われたら誰だって気になりますよ。」

不二「だよね。じゃあ…………」


不二先輩は私を後ろから抱き締め、耳元で囁いた。


不二「なんで英二は名前で、僕は苗字なの?君の彼氏は誰かな?」

まりあ「不二先輩です。」

不二「そうだよ。僕のこと名前で呼んでくれる?」

まりあ「は、恥ずかしいです。」

不二「言ってくれるまで離してあげないよ。」

まりあ「……しゅ……不二先輩…。」


私はやっぱり言うことができなかった。


だって、英二先輩みたいになんとも思ってない人になら呼べるのに不二先輩は特別だから……


不二「………。いつまで抱き締められてたいのかな??((黒笑」


初めて私に見せる黒い笑み。。。

不二先輩はかなりイラついていると見える。

私は、あなたを困らせているのかな…


不二「………ごめん。」


えっっ。

何で私に謝るの!!!

私が不二先輩を名前で呼べないのがいけないのに…………


不二「いや、僕が悪いよ。無理矢理呼ばせようとしたし……」

あ、心読まれた……………。

不二「だから、そのうち名前で呼んでくれるかな?」


そうして不二先輩は力なく私を離した。

手を離されてからわかるあなたの温もり、私はこんなに愛されてるのにそれに応えることができないの!?


そんなことない……私は決心を決めた。


まりあ「周助!!!」


今度は私から抱き締めた。


ビックリしてキョトンとしてる周助先輩。



不二「ありがとう」



そういって私の頭をくしゃくしゃに撫でる周助先輩の手はとても愛に溢れていました。



幸せに満ちている私だけど、どうしても頭から離れないこと………



ゆきのこと………
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