銀魂

□あの頃に戻ろう、また一緒に・・・・・・
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「見回りなんて、他にやらせやしょうぜ?土方さん。」
「テメェの仕事だろ!なんで俺まで付いて来なきゃなんねぇんだよ!!」
「お、落ち着きましょ・・・?総悟がどうしても土方さんがいないとダメだって言うものですから・・・。」

歌舞伎町の治安を守るお巡りさん。
チンピラ警察や、税金泥棒など様々言われているが、きちんとお仕事をこなしている。
その名は、【真選組】。
そしてまさに今、見回りを行っている3人は・・・。

「何言ってんでぇ、飛鳥。俺ぁ、一言も言ってやせんぜ?土方死ねなんて。」

真選組一番隊隊長、沖田総悟。
一口で言うと【腹黒、毒舌、ドS】。
真選組副長の座および土方十四郎の命を常に狙っている。
また【汚れた目でこそ見える、汚してならないものを汚させない】という侍道をもつ。
そしてそのためなら自らの手を汚し、殺人鬼呼ばわりされるのを厭わないという一面も持つ。

「はぁ!?飛鳥は言ってねぇだろ!!何!?そんなに俺を抹消してぇの!?」

真選組副長、土方十四郎。
クールで熱い真選組の副長。
【鬼の副長】と呼ばれ恐れられる真選組のナンバー2。
勘が鋭く頭も切れるため【真選組の頭脳】としても認められ、近藤とは対照的にスパルタな言動で隊を引っ張り、全部で45条にもなる(後に近藤が1つ足して46条になった)局中法度をたった1人で定めた。
ヘビースモーカーで、戦闘中であってもタバコを手放さない(後に組での全面禁煙令が出され、壮絶な体験を経て禁煙を決意するが、結局長続きしなかった)。
新八曰く、【真選組唯一の常識人】。
そして近藤曰く、【真選組一のモテ男】。

「えっと、取り敢えず落ち着きましょう・・・?」

真選組副長補佐、千秋飛鳥。
真選組唯一の女性隊員にして、総悟と互角に戦えるほどの剣術を持ってる。
隊員から、【トップ3のストッパー】、【真選組の華】と呼ばれている。
真選組隊士で家事をローテーションさせているが、食事に関しては飛鳥が作っている。
3人が話しながら歩いていると前方で何やら揉めている人たちがいた。

「あぁ!?もう一度言ってみろ!!」
「うるせぇ!!お前がワリィんだよ!!」
「何も起こらねぇ平和な日に、見回りなんて必要ありやすか?」
「目の前で起こってんだよ!!仕事しろや、おい!!」
「あはははは・・・・・・」

目の前で起きた騒ぎをスルーしようとする総悟にツッコミを入れる土方。
2人のやり取りを苦笑いで見ているしかできない飛鳥。
取り敢えず2人を落ち付かせ、騒ぎを起こしている人達の所に向かった。
騒ぎを止め、見回りを再開した。


が・・・。


「だから!これは違うっつってんだろ!!」
「違わねーよ!どう見ても、無駄遣いだろ!」
「そうネ!!新八の言う通りアル!!」

一難去ってまた一難・・・・・・。

「次から次へと・・・。」
「土方さん・・・。」
「どうしやす?ほっときやすか、アレ。」

頭を抱える土方、苦笑いで土方を見る飛鳥、呆れ顔で前方を指さす総悟。

「仕方ねぇ・・・。オラ!!そこの3人、大人しくしろ!!騒いでんじゃねぇよ!!」
「あぁ?ウチのことに首突っ込むんじゃって、な〜んだ誰かと思ったら、大串くんと総一郎くんじゃんか〜。何々、2人揃ってサボり?いけないな〜、税金泥棒だろ?それじゃぁ。」
「旦那ぁ、総悟でっさぁ。それに大串じゃないですぜ。」

何処から突っ込んでいいのかわからないが、取り敢えず総悟はそう言った。

「ん?他になんか、言い方あったっけ?」
「マヨラ13でっさぁ」
「おい!!!そんな呼び方、されたことねぇわ!!」

土方と総悟も混ざり、3人で騒ぎ始めてしまった。
残された飛鳥は、一緒に居た2人に話し掛けた。

「あの、何があったんですか?」
「えっ!?あぁ、いやっ、そんな大層なことで言い合ってたんじゃないんですよ!!」
「何言ってるアルか!八っつぁん!!大層なことネ!あの“天パ”、アタシ達に内緒で、ジャンプかったアルよ!!」
「そうだけどね!?神楽ちゃん!!」

飛鳥に話していたはずなのに、2人で話し始めてしまった。
1人蚊帳の外状態になってしまった飛鳥だが、ふとあることに気付いた。

「(天パ・・・って言われると、銀時しか出てこないんだけど・・・・・・。それにあの声・・・・・・、どこかで聞いたことがあるんだよね・・・・・・。)ん〜、どこだっけ・・・・・・。」
「おい、飛鳥!!帰るぞ!!コイツ等の話は聞いてるだけ無駄だ!!」
「無駄って、ちょっと警察でしょ?お宅。それと、飛鳥って・・・・・・。」

そんな事を考えていると、土方に呼ばれた。
話を中断されてちょっとイラッと来たのか、土方に突っかかる男。
だが、土方が呼んだ名前に反応する。
お互いに顔を合わせると、目を見開いて固まってしまった。
見合ったまま何も言わない2人に、4人は首を傾げる。
そんな中、男の方はある事を思い出していた。




“今日から一緒に暮らすことになった、飛鳥です。仲良くしてやってくださいね?銀時。”
“別にいいけど・・・・・・。”
“銀時って言うの?私は千秋飛鳥!よろしくね!!”

突然目の前に現れた女。
女は先生と仲が良くて、先生を取られた感じがした。
だから俺は、こいつが嫌いだった。
先生も先生だ。
今までは、俺のそばに居てくれたのに・・・・・・。
何で急にそいつのとこに行くわけ?

“あっ、居た!銀時〜!!”
“・・・・・・何・・・、何か用?”
“えっ、えっと・・・・・・。”

もじもじと俺を見ながら、言い出そうとしないそいつに俺は言った。
思ってること全部・・・。

“あのさ、お前何なの?”
“え?”

惚けやがって・・・。

“いきなり現れてきてさ、先生にベッタリだし、晋助たちとも仲良くなるし、訳わかんねぇ。ふざけんなよ?”
“べ、別にふざけてなんか・・・・・・。”

マジ、ムカつく。

“おい、銀時!!飛鳥にそんなこと言ってんじゃねぇよ!!”
“飛鳥、大丈夫か?”

ほらな・・・。
そうやって・・・、

“そうやって、悲劇のヒロイン演じてんじゃねぇよ!!目障りなんだよ!!俺から全部奪いやがって、いい気になんなよ!!”
“銀時、貴様!!”
“ふざけてんのは、テメェだろ!銀時!!”

何で、お前等までそいつの味方すんだよ!!

“うるせ“ごめんね!!”・・・・・・あぁ?”

遮られてそいつを見ると俯いてた。
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