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第1話 入学式

柚依side

20XX年4月7日、本日私、朝比奈柚依は氷帝学園中等部に入学します!!
小学校は普通に区立に通っていたんだけど、区立の中学より勉強の内容が全く違う私立に通うようお父さんたちに言われて家からそれほど離れてない氷帝学園に入学することにしたんだ。
確かに、入試も少し難しかったけど昔から勉強は嫌いじゃない、むしろ好きな部類に入ると思う。みんなは勉強嫌いって言うけど、やってるうちに楽しくなるのに…。
真新しい制服を着て、髪の毛を縛り鏡の前で身なりを整えてから、家を出た。

柚「行ってきまーす!!」

余裕を持って、家を出た私はゆっくりとした速度で歩き始めた。
近所の人達に沢山挨拶されたり、入学おめでとうと言って貰えて、朝から気分が良いです!
私はこれからの学校生活の事など色々考えているうちに、校門に着いちゃった。
うん、何時見てもおっきいよね。
そう思いながら校門を潜り、クラス表が貼ってあると思う掲示板の前まで歩いた。
掲示板の前には既に沢山の人が集まっていた。
えっと、私のクラスは……。
名前を捜していたら、後ろを通っている人にぶつかってしまった。

ドンッ

柚「キャッ!!」
?「っ!!」

私は、慌てて振り返りその人に謝った。

柚「すっすみません!!ぶつかってしまって!大丈夫ですか?」
?「あぁ、お前こそ大丈夫か?」
柚「はっはい!大丈夫です!!」
?「……お前、名前は?」
柚「朝比奈柚依、今日入学する1年です!」
跡「朝比奈か。俺は、跡部景吾。3年だ。」
柚「跡部先輩ですね?宜しくお願いします!!(笑顔)」
跡「っ!!/////」
柚「?どうかしたんですか?」
跡「いや…別に…。/////」
柚「でも…、顔赤いですよ?あっ!!もしかして、風邪ですか!?(焦)」
跡「いや、違う。大丈夫だ。////(やべぇ、笑顔がかわいい上に天然ときやがった!!)」
柚「大丈夫なら良いんですけど…。もし、辛いのなら、保健室に行ってくださいね?」
跡「あぁ、ありがとな。(微笑)」

そう言って跡部先輩は、私の頭を撫でた。
あっ、なんか気持ち良い…。///
そう思って私は目を瞑った。
しばらくして、先輩は撫でる手を下したから私も目を開けた。

跡「そういや朝比奈、お前のクラスって何処なんだ?」
柚「クラスですか?実はまだ捜してた所なんです。あ行なので上の方にあるから見えると思ったんですけど、背が小さいので思った以上に見づらくて。(苦笑)」
跡「なるほどな、ちょっと待ってろ。捜してやるから。」

そう言って跡部先輩は掲示板へと視線を向けた。
先輩、背が高くて羨ましいなぁ。
きっと先輩は運動部なんだろうなぁ。
少しの間、私は跡部先輩を見つめていた。

跡「有ったぞ、朝比奈。」
柚「本当ですか?」
跡「あぁ、お前はA組だ。」
柚「A組ですね?ありがとうございます。」

私はそう言って、頭を下げた。

跡「礼には及ばねぇ。後輩の手助けは先輩としての務めだ。(微笑)」
柚「っ!!///」

うわぁ〜!
さっきも見たけど、綺麗……。
顔が赤くなるのが分かるよ……。/////

柚「そっそろそろ!教室に向かいますね?あの、ありがとうございました!!///」

そう言って私は、先輩の前から走って逃げてしまった。

跡「あっあぁ……。(唖)………フッ、面白い奴。あいつなら、大歓迎だな(微笑)」

そんな事を言っていたなんて私は知る由もなかった。


場所は変わって、1年A組の教室。
はぁ〜。
急に、走ってきちゃった。
失礼だよね?
後で謝りに行こう。
うん、そうしよう。
3年の跡部景吾先輩……。
3年生って三階だよね………。
…………。
どっどーしよー!!!!(焦)
無理だよ!三階なんて!行けないよ!!
でっでも!謝らなきゃ!!
入学式が終わったら、謝りに行こう。
うん、そうしよう。
あれ?さっきもこんな感じに行ってた気がするけど……。
まぁ、いっか。

担「じゃあ、そろそろ移動するぞ〜。」

出席番号順だから、私は一番前なんだよね。
しかも、A組の一番前ってものすごく恥ずかしいんだけど…。(照)
体育館が近付くにつれて、ドキドキが大きくなってく。
どうしよう……。
凄く、緊張してる。
そう思っていると、先生が言った。

担「よし、入るぞー。」

なっ何とかなるよ!!
私は、先生の後に続いて歩き始めた。
中には、保護者・先生達。
そして、在校生達。
在校生の中に居るのかな?跡部先輩。
サボったりはしてないよね?
とその時、ある方向に目を向けた瞬間誰かと目があった。

跡「フッ。(微笑)」
柚「あっ!!」

その人は、跡部先輩だった。
何だか、さっきまで緊張してたのが嘘みたいに無くなった。

柚「(微笑)」

私は、跡部先輩に微笑み返し前を向いた。
それから式は着々と進み残りは……。

先「続きまして、在校生代表の挨拶。」

誰がするんだろう。
こう言うのって、生徒会長さんとかがやるんだよね。
どんな人だろう…。

先「在校生代表、生徒会長、3年“跡部景吾”。」
跡「はい。」

えっ、えぇぇぇぇぇぇ!?
跡部先輩が、生徒会長さん!?
確かにそう言われれば適任かもしれない。
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